本日は営業マン時代のことを少しお話ししようと思います。
当時は総合住宅展示場に勤務しておりました。
週末はご来場のお客様も多く、そのご依頼を平日こなすという日課でした。
ご依頼の中には他社の相見積もりで、「この図面でいくらになるか出して欲しい」
というものもよくありました。。急ぎで金額を出して欲しいという場合も多く、その理由について尋ねると決まって言われるのが、○社の営業さんが「現在キャンペーン中で来月になると
同じ条件で出せなくなる、金額が上がってしまうので今月中に返事がほしい」と
言われたから、というものでした。
焦って検討するのは良くないとお伝えしても、いざとなると冷静になれない方が多く、
見積りを提出する前に契約をしてしまう方もおりました。
また思い留まって期限を過ぎた方には決まって言われるのが「昨日営業さんから連絡があって
お客様だけ特別に期限を延長してもらいました」でした。
今は分かりませんが、当時キャンペーンは1年中やるのが普通で、内容も季節ごとに替えますが、お得感があるように見せるだけで、お客様だけ特別ということも単なる方便に過ぎないケースがほとんどでした。
そもそもイベントやキャンペーンとはお客様のためではなく、あくまで会社の売上と営業マンのために行うものなので、家づくりを任せる決定要因にしてはならないものです。
事実私も約17年間の間に5組のお客様の解約相談に立ち合いました。
支払った契約金も全額は戻らないどころか弁護士を通して違約金を請求してくる会社もありました。
せっかく貯めた頭金を失うことが無いよう、
いいと思っても一度冷静になって誰かに相談することは必要です。
一生に一度の一大事業ですから時間をかけて失敗することはありません。
やっぱり家づくりは楽しまないと損なので、一つ一つ時間をかけてじっくりと考えたいものですね。
なので皆様の家づくりがより良い時間になればと思います。
